尼崎列車脱線事故について

 日本の、メスメディア。特に民放に関しては利潤や視聴率を追求する余り世論を一定の方向に操作する傾向がある。大きな問題としては、コメンテーターの存在である、どちらかに傾いた報道をすることができないNHKはまず、コメンテーターを置かない。専門知識を持った解説者がいるだけである。
 そして、第二の問題点としては、コメンテーターの述べた事を鵜呑みにする日本人が非常に多いことである。コメンテーターの一言で、世論が大きく転んでしまうこともある。
 コメンテーターが述べていることは主観であり、客観ではない。そのため、民放の行う報道には事実の中に私情が混ざっている。これは非常に良くないことだ、アメリカのニュースではまず、見ない。そのうえ、民放の取材者はすべてでは無いが、非常に馬鹿な質問をする。これはあり得ない、今回の脱線事故の中にも遺族に対する質問で、遺族に質問を足蹴されている場面が見られた。事実を伝えるのであれば、もっと的確な質問をよく考えてすべきである。遺族に失礼だ。


以上の点から見ると、やはり事実を的確に伝えてくれるマスメディアはNHKしかいない。
そのためNHKにはもっとがんばって頂きたいと思う。



ちなみに、出勤した二人の運転士に関してだが、私はこう考える。
 道徳心に従うと、まず、この二人は、救出支援をしていたであろう。ならば、何故しなかったのか?このことに関する影は脱線事故の運転士につながっているのではないだろうか?運転士を、速度超過を起こし脱線させてしまう程に追いつめたもの。それが、この二人の運転士にものしかかっていたのではないだろうか?この様に考えると決して二人の運転士を責めるわけにはいかない。



 そして、最後に私は遺族を批判する。一部の遺族だけであるが「JRに殺されたみたいやでー」などと言う発言が、裏側が明らかになる前に聞こえた。今ならば、JRの暗い点が明るみに出ているのだからまだしも。まだ、細かいことが分かっていない時点であのような発言をするのはどうかと思う。感情的になってしまうのは、しょうがないが、押さえなければならない事である。もし、JRが原因ではなく置き石が原因だったのであれば、車両に欠陥があったのであれば、どうやって発言の責任をとるつもりなのだろうか?たとえ感情的になっていても、言動には責任を持たなければならない。



何かを述べるにしろ、責任を持たなくてはならない。限られた情報から憶測を展開するのは間違っている。できるだけ多くの情報から、熟考し、しっかりとした意見を述べるべきだ。主観では無く客観的に一方面からではなく多方面から物事を見つめる・・・これは、非常に重要なことではないのであろうか、と、私は考える



 今回の事件は、安全な列車を運行してきた日本で大規模な列車事故が起きたと言うことで、海外でも話題になった。しかし、今回の事で日本の報道や日本人の悪いところも明るみに出ている。このままでは、日本が笑われてしまうのでは無いだろうか・・・